スマートデジタル消臭Ⓡとは?

掲載日:2025.06.25

今日は、私たちの仕事の核心でもある「匂い」との闘いの、その最前線について少しお話しさせてください。

私たちが向き合う現場、例えば孤独死や火災の現場などには、単に「臭い」という言葉では片付けられない、強烈なニオイが残っています。それは、そこに確かに存在した時間や記憶と結びついた、非常に手強い相手です。

これまでも、オゾンを使った「オゾン酸化分解法」という消臭方法はありました。しかし、従来のやり方では反応がゆっくりで、私たちが直面するような過酷な現場では、正直なところ力不足を感じることが少なくありませんでした。

そんな状況を大きく変えたのが、「オゾンショックトリートメント法(OST法)」という新しい技術の登場です。これは、大容量のオゾンとパワフルな風で一気に高濃度のオゾンを空間に送り込み、いわばショックを与えることで、ニオイの元を短時間で分解するという画期的な方法でした。このOST法のおかげで、これまで困難だった現場でも、確かな手応えを感じられるようになったのです。

ただ、これだけではまだ課題が残っていました。それは、どれだけ強力な方法でも、作業が「経験」や「勘」に頼る部分が大きかったことです。これでは、作業者によって効果にバラつきが出てしまう可能性も否定できません。私たちは、この「職人技」のような世界から脱却し、誰もが安定して高い効果を出せるようにする必要があると考えていました。

そこで私たちがたどり着いたのが、OST法をさらに一歩進めた『スマートデジタル消臭』という考え方です。

これは、現場のオゾン濃度をセンサーでリアルタイムに測定し、その「数値」に基づいて作業を管理するというもの。つまり、ニオイという見えないものを「見える化」するわけです。遠隔で最適な状態をコントロールすることで、経験や勘に頼らず、データに基づいた最も効率的な消臭作業を実現します。

ニオイとの闘いを、経験則というアートから、データに基づいたサイエンスへと進化させる。

これこそが、これからの消臭作業のスタンダードになっていくと、私は考えています。より賢く、より確実に、そして何より、お困りの方へ安心を届けるために。

私たちの挑戦は、
新たなステージへ!