2026.10.06
消臭を、数値で管理する時代へ。”オゾンラジカル連鎖分解法”
オゾン消臭の仕上がりは、これまで「何時間オゾンを出したか」と作業者の経験で決まっていました。Clean Ozone® X-Seriesは、オゾン濃度×時間=CT値で効果を管理し、誰が作業しても同じ品質を再現できる新しい消臭のスタンダードです。バージョンアップされた新消臭工法-オゾンラジカル連鎖分解法
「同じ時間かけたのに、今回は臭いが残った」「ホテルの香水臭がオゾンだけでは取り切れない」――そんな悩みをお持ちの施工業者・施設管理者の方に向けて、この記事では次の内容を解説します。
これまでの消臭は「時間」だけが管理基準だった
オゾン消臭の現場では、長らく稼働時間が唯一の管理基準でした。しかし同じ時間をかけても、実際に作用するオゾンの量は現場ごとに大きく変わります。
同じ時間でも結果が変わる理由
作用するオゾン量を左右するのは、次のような条件です。
- 部屋の広さ
- 汚れの量
- 温度・湿度
- 機器の性能
その結果、仕上がりは作業者の経験や勘に左右され、「効く時もあれば効かない時もある」状態が続いてきました。
オゾン単独の限界
オゾン単独の工法には、次の3つの壁もありました。
- 分解できる臭気物質の範囲が限られる
- 処理時間が長くかかる
- 効果のばらつきが出る(保香剤・合成ムスクなど分解しにくい臭気が残る)
消臭工法のバージョンアップ:オゾン酸化分解法からラジカル連鎖分解法へ
Clean Ozone® X-Seriesと独自の反応剤を組み合わせた「オゾンラジカル連鎖分解法™」は、オゾン単独比で約5〜10倍の分解力を持つ新工法です。オゾンそのものの酸化力に頼る従来工法から、一段上の分解メカニズムへと消臭を進化させます。
オゾンラジカル連鎖分解法開発ストーリー従来工法との比較 OHラジカルの活用
| 比較項目 | 従来:オゾン酸化分解法 | 新工法:オゾンラジカル連鎖分解法™ |
|---|---|---|
| 分解の主役 | オゾン分子による直接酸化 | オゾンから生まれるOHラジカルの連鎖反応 |
| 反応の広がり | オゾンが触れた臭気物質のみ | 空間がラジカル化し、連鎖的に分解が広がる |
| 分解力 | オゾン単独の酸化力が上限 | オゾン単独比 約5〜10倍 |
| 難分解臭への対応 | 保香剤・合成ムスクなどに限界 | オゾンでは処理できない臭気まで分解 |
| 処理時間 | 長時間の稼働が必要 | 短時間で強力に処理 |
| 管理・コントロール | 稼働時間と経験則 | オゾン濃度とCT値による数値管理 |
ラジカル連鎖とは
ラジカル連鎖は、オゾンが供給される限り自ら増幅しながら続き、分解すべき対象がなくなると自然に収束します。「オゾンがラジカルに変わる」――消臭は、単なる酸化から空間の“変容”へと進化しました。
CT値とは:消臭を数値で管理する新しいものさし
CT値は「何時間かけたか」ではなく「どれだけの量のオゾンを作用させたか」で消臭を判断する指標です。
CT値(ppm・min)= オゾン濃度(ppm)× 処理時間(min)
効果に影響する変数を規定化
ラジカル連鎖分解法では、効果に影響する変数を一つずつ検証し、規定化しています。
- 変数を減らす
- 温度25〜28℃・湿度60%前後という、通常のホテル客室空調で達成できる環境に固定します。
- CT値一本で制御
- オゾン濃度がおおむね5ppm以上になった時点から積算を開始し、目標CT値の到達で完了を判断します。
- 11の変数を規定化
- オゾンの質、生成量、反応剤の種類と使用量、温湿度、噴霧・塗布方法、濃度、CT値、副生成物、ラジカル生成効率、ラジカル連鎖まで、達成条件と効果を確認済みです。
だからこそ、作業者に左右されない「工業製品に近い」品質の消臭サービスを提供できます。
数値管理を実現するX-Seriesの6つの機能
X-Seriesは、高純度オゾンの生成からCT値の積算・記録まで、数値管理に必要な機能を1台に備えています。
| 機能 | 内容と役割 |
|---|---|
| クリーンオゾン(DBD方式) | ダブルバリアコロナ放電でNOxを含まない高純度オゾンを生成。ラジカル連鎖を阻害せず、金属腐食や副生成臭も抑制 |
| CT値測定 | オゾン濃度×時間を自動積算。消臭の「十分量」を数値で判断 |
| リモート濃度測定 | 室外から室内の濃度を確認。高濃度オゾン下に入らず施工状況を把握 |
| 記録・モニタリング | 濃度推移とCT値を記録。施工報告・品質証明のエビデンスに |
| 垂直送風システム | オゾンを上下に循環させ濃度ムラを低減。部屋全体で均一なCT値を確保 |
| ラジカル連鎖分解への対応 | 独自の反応剤(スプレーで付着面へ、超音波で空間へ)と組み合わせる3Dアプローチの基盤 |
数値で管理する施工の流れ(5ステップ)
施工は5つのステップで進み、各ステップに管理ポイントが決まっています。
-
STEP1:環境を整える
温度25〜28℃・湿度60%前後を確認します。変数を固定し、条件をそろえます。
-
STEP2:反応剤を適用する
付着面にはスプレー、空間には超音波で反応剤を行き渡らせます(3Dアプローチ)。
-
STEP3:クリーンオゾンを供給する
垂直送風で室内のオゾン濃度を均一にします。濃度がおおむね5ppmに達した時点からCT値を積算します。
-
STEP4:CT値で完了を判断する
室外からリモートで濃度とCT値を確認します。目標CT値に到達したら処理完了です。
-
STEP5:記録で報告する
濃度推移とCT値の記録を施工報告書に添付し、品質を「見える化」します。
主な活用シーン
ラジカル連鎖分解法は、オゾン単独では取り切れなかった臭いや、処理内容の説明が求められる現場で特に力を発揮します。
| シーン | ラジカル連鎖分解法が生きるポイント |
|---|---|
| ホテル客室の香水・芳香剤臭 | 保香剤・合成ムスクなど、オゾン単独では残りやすい臭気を分解 |
| ペット同伴客室 | 複合的な生活臭を短時間で処理し、客室の早期再販につなげる |
| タバコ臭・染みついた生活臭 | 壁・カーテンなど付着面と空間の両方に同時にアプローチ |
| 水害・漏水後の復旧現場 | カビ臭・腐敗臭への対応。CT値の記録で処理内容を説明可能 |
数値管理がもたらす3つの価値
1. 再現性
誰が作業しても、どの現場でも同じ結果が得られます。新人でもベテランと同じ品質を実現できます。
2. 効果の最大化
必要十分なCT値を確実に作用させ、ラジカル連鎖で従来工法を超える分解力を発揮します。
3. 見える証明
濃度とCT値の記録が施工品質のエビデンスになります。ホテル・施設への説明やクレーム対応の根拠として活用できます。
あわせて、作業者は室外から安全に状況を確認でき、施設側は客室の稼働停止時間を短縮できます。
よくある質問
Q. CT値とは何ですか?
A. オゾン濃度(ppm)と処理時間(min)を掛け合わせた値(ppm・min)です。「どれだけの量のオゾンを作用させたか」を示し、消臭の十分量を数値で判断する基準になります。
Q. オゾン単独の消臭と何が違いますか?
A. オゾンから生まれるOHラジカルの連鎖反応で分解するため、オゾン単独比で約5〜10倍の分解力があります。保香剤や合成ムスクなど、オゾンでは処理しにくい臭気にも対応できます。
Q. 特別な環境を用意する必要はありますか?
A. 温度25〜28℃・湿度60%前後が基準です。通常のホテル客室の空調で達成できる環境です。
Q. 施工中、作業者が室内に入る必要はありますか?
A. ありません。リモート濃度測定により、室外から濃度とCT値を確認できます。
まとめ:時間で管理する消臭から、数値で管理する消臭へ
OST法が最初の10年を、ラジカル連鎖分解法が次の10年をつくる。
Clean Ozone® X-Seriesとオゾンラジカル連鎖分解法™は、CT値による数値管理で「再現性」「効果の最大化」「見える証明」を実現します。時間で管理する消臭から、数値で管理する消臭へ。X-Seriesが、その新しい時代を支えます。
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